「定期預金が年利1%なら、3か月でいくら?100万円の税引後利息を計算」の記事のアイキャッチ画像

NEXT STEP LOG / MONEY & LIFE

「年1%」を見て、
受け取る利息を想像できますか。

100万円なら1万円。でも、預ける期間が3か月だったら?定期預金の広告は、金利と期間をセットで読むと意味が変わります。

先に結論

年利1%は、3か月で元本の1%を受け取れる意味ではありません。100万円・年1%・約3か月(90日)という架空モデルでは、本文の端数処理で税引後利息は1,965円です。

この記事で分かること

  • 年率を自分の預入期間の利息へ直す方法
  • 10万・50万・100万円と、90〜92日で変わる金額
  • 銀行を移す前に、手数料まで引いて比べる方法

短期の定期預金を検討している方、受取利息が予想より少なく感じた方に役立つ内容です。

情報確認日:2026年9月26日(日本時間。10月27日に全ての表を再計算して確認)|年1%・年0.3%は比較用の仮定です。

定期預金の「年利」は1年あたり|3か月で1%増える意味ではない

「3か月もの・年1%」という表示を見て、100万円が3か月後に101万円になると思っていませんか。

年利は、1年あたりに換算した利率です。満期までが約3か月なら、その期間に対応する分を計算します。さらに、表示が税引前なら利息から税金が差し引かれます。

税引前利息の基本
元本 × 年利 × 預けた日数 ÷ 365

これは1年を365日とする日割り・単利の例です。たとえばソニー銀行の円定期預金の商品説明書では、預入日から支払日の前日までを日割り計算すると案内しています。日数や計算方法は、自分の商品の説明書で確認してください。

出典:ソニー銀行「円定期預金商品詳細説明書」利息計算方法(確認日:2026年9月26日)。

ここで扱うのは通常の円定期預金です。外貨預金や仕組預金、投資信託の利回りを、同じ条件だと考えて比べる記事ではありません。年1%は試算のために置いた仮の金利で、現在のおすすめ商品や全銀行の金利を示すものではありません。

目次へ戻る ↑

100万円を年1%で90日預ける架空例|税引後は1,965円

試算の対象と条件

日本の居住者である個人の通常課税の円定期預金を想定。元本100万円、税引前年利1%が90日間変わらず、単利・満期一括受取とします。途中の入出金・解約・利息の再投資なし。非課税制度の利用なし。振込等の費用はこの節では0円です。

年365日で計算し、税引前利息の1円未満を切り捨て。その金額に国税15.315%と地方税5%を別々に掛け、各税額の1円未満を切り捨てます。これは明記した処理によるモデルで、特定銀行の確定受取額ではありません。

① 年1%を「90日分」に直す

1%=0.01なので、100万円×0.01×90÷365=2,465.753…円。モデルの端数処理により、税引前利息は2,465円です。

② 利息から税金を差し引く

預貯金の利子には原則として合計20.315%の税金がかかります。ここでは2026年中の受取を想定し、国税15.315%と地方税5%を使います。税金がかかるのは100万円の元本ではなく、利息の部分です。

出典:国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」(確認日:2026年9月26日)。

  • 国税:2,465円×15.315%=377.51475円 → 377円
  • 地方税:2,465円×5%=123.25円 → 123円
  • 受取利息:2,465円−377円−123円=1,965円

出典:SBI新生銀行FAQ「国税」「地方税」の計算方法(普通預金の説明を税額端数処理の参考として使用)(確認日:2026年9月26日)。

100万円・年1%・90日の架空モデル
下の数字は元本ではなく「利息」の内訳です。
税引前利息2,465円
差し引く税金500円国税377円+地方税123円
受け取る利息1,965円

2,465円 − 500円 = 1,965円
元本と合わせた満期受取額:1,001,965円

ざっくり知りたいときは、端数処理前の利息に「1−0.20315=0.79685」を掛ける方法もあります。ただし、その概算と実際の1円単位の入金額は一致しない場合があります。少額ほど丸め方の影響を受けるので、明細との照合では計算順序も見ましょう。

目次へ戻る ↑

10万・50万・100万円では?同じ金利・90日で比較

元本だけを変え、前節と同じ金利・期間・税率・端数処理で計算します。最低預入額などの実在商品の申込条件は反映していません。

架空例|年1%・90日・途中入出金なし・費用0円
元本税引前利息国税+地方税税引後利息
10万円246円37円+12円197円
50万円1,232円188円+61円983円
100万円2,465円377円+123円1,965円

スマホでは表を左右にスクロールできます。

同じ年1%でも、10万円を90日預けた税引後利息は197円。金利の数字だけでなく、自分が実際に預ける元本で何円になるかを見れば、手続きに時間をかける価値があるか考えやすくなります。

「3か月=90日」とは限らない

3か月の実際の日数は、開始日や月の日数で変わります。たとえば2026年9月26日から同年12月26日までを、預入日を含み支払日を含めず数えると91日です。

架空例|100万円・年1%で日数だけ変えた場合
利息を計算する日数税引前利息税引後利息
90日2,465円1,965円
91日2,493円1,988円
92日2,520円2,009円

スマホでは表を左右にスクロールできます。

「100万円×1%×3÷12=2,500円」は3か月を1年の4分の1と置く税引前の概算です。90日の日割り計算とは前提が違います。銀行のシミュレーションでも月数で簡易計算するものがあるため、表示された条件を確認しましょう。

出典:SBI新生銀行「円定期預金 利息シミュレーション」計算方法の注意事項(確認日:2026年9月26日)。

目次へ戻る ↑

銀行を移すなら「増える利息−手数料」で比べる

新しい預け先で1,965円もらえても、その全額が乗り換えの効果とは限りません。今の預け先でも受け取れる利息を引き、さらに資金移動に必要な費用を差し引きます。

変更による差額
新しい預け先の税引後利息
− 今の預け先の税引後利息 − 追加費用

以下は別の架空比較です。同じ元本を同じ90日間、今の預け先では税引前年0.3%、新しい預け先では年1%で保有できると仮定します。両方とも期間中の金利は一定で、税率・単利・端数処理は前節と同じです。

資金移動の往復合計費用を220円と仮定します。実際の銀行手数料ではありません。移動による預入日のずれ・既存定期の中途解約による利息減少はない条件です。

架空比較|90日・移動費用合計220円
元本年0.3%の税引後利息年1%の税引後利息利息の差費用を引いた変更効果
10万円59円197円+138円−82円
50万円295円983円+688円+468円
100万円590円1,965円+1,375円+1,155円

スマホでは表を左右にスクロールできます。

10万円の例は、利息が138円増えても費用220円が上回るため、移さない方が82円多く残ります。無料で移せる条件なら、この例の差額はプラス138円になります。

「年1%だから移す」より、「90日で何円増えるか」。

差が数百円なら、口座の管理や手続きの手間まで考えて、今の銀行を使い続ける判断もできます。新規口座を作ること自体を目的にする必要はありません。

今の定期預金を途中で解約する場合は、過去の預入期間にさかのぼって利息が減る可能性も含めて比較します。新しい金利との差だけでは判断できません。

目次へ戻る ↑

優遇金利の広告で見る場所|対象期間と満期後を分ける

「申込める期間」と「その金利で預けられる期間」は別です。キャンペーンの終了日だけを見て、同じ金利がずっと続くと考えないようにしましょう。

新規口座限定などの条件を確認

実在例として、ソニー銀行のウェルカム定期の公式案内には、口座開設日の属する月の翌々月末までという預入可能期間や、最低預入金額の条件が記載されています。高い金利が表示されていても、誰でも・いくらからでも利用できるとは限りません。商品の金利や条件は申込時に改めて確認してください。

出典:ソニー銀行「ウェルカム定期」利用条件(確認日:2026年9月26日)。

自動継続しても、同じ優遇金利とは限らない

ソニー銀行の円定期預金の説明書では、自動継続後は満期日現在の同一期間の定期預金金利を適用するとしています。最初の3か月の優遇金利が、その後も続くという意味ではありません。

また、同説明書では中途解約は原則できず、やむを得ず解約するときは中途解約利率を預入日にさかのぼって適用すると案内しています。「1年ものを3か月で解約」と「最初から3か月ものを満期まで保有」は別です。

出典:ソニー銀行「円定期預金商品詳細説明書」満期・中途解約の取扱い(確認日:2026年9月26日)。

急な出費に備えるお金まで、すべて定期預金へ移す必要はありません。どのお金をすぐ使える形で残すかは、生活防衛資金の計算例と預け先の考え方で確認できます。

この試算を別の商品へそのまま使わない

外貨預金や仕組預金などを検討する場合は、円に戻すときの元本割れの可能性、為替コスト、中途解約の制限など、その商品のリスク説明を別途確認してください。本文の計算は、そうした条件を含む商品比較ではありません。

目次へ戻る ↑

今日からできる3ステップ|自分の預金明細で計算する

  1. 預ける前に、条件を1枚へ書く

    商品名、円建てか、元本、税引前年利、預入日、満期日、日数の数え方、税金、費用、優遇条件をメモします。満期後の扱いと中途解約条件も確認します。

  2. 税引後利息と「今の預け先との差」を計算する

    元本×年利×日数÷365を出し、商品に応じた端数処理・税金を反映。同じ期間の別案と比較し、往復の移動費用も引きます。

  3. 入金後は、利息と税金の内訳を照合する

    明細の税引前利息・国税・地方税・税引後利息を確認します。合わなければ、適用金利、実日数、端数処理、途中解約の有無を銀行へ尋ねます。

問い合わせるときの文例

「○月○日に預けた円定期預金について、適用された年利、利息計算の対象日数、税引前利息と各税額の端数処理を確認したいです。満期後の金利と継続方法も教えてください。」

年利を見たら、次に「何日預けるか」「税金はいくらか」「比べる相手と費用は何か」。この順番で確認すれば、広告の数字を自分が受け取る金額に直せます。

目次へ戻る ↑
金額例は明記した条件による架空の試算です。実際の金利・受取額・預入可否を保証するものではありません。計算条件は契約する商品の説明書・銀行の案内を優先してください。アイキャッチはAI生成のイメージで、実在銀行の通帳や画面ではありません。

この次に読むなら

Next Step Log運営者。会社員として働きながら、20〜30代の社会人に向けて、給料、税金、社会保険、貯金、資産形成、転職について、国税庁・日本年金機構・厚生労働省などの一次情報を確認して解説しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です