「奨学金の返済がきつい。月々の額は減らせる?JASSOの減額返還と猶予」の記事のアイキャッチ画像

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家賃とカードの引き落としが終わると、
奨学金の返済日が不安になる。

毎月返している。でも残高は心細い。「返済額を少し減らしたいけれど、そんなことを相談していいのだろうか」と迷っていませんか。

対象:JASSOの貸与奨学金を返還中の人など|執筆・試算:Next Step Log
情報確認日:2026年9月28日(制度・出典。10月27日に減額返還・返還期限猶予の条件をJASSOで再確認)

先に結論

JASSOには、条件を満たす人が月額を下げる「減額返還」と、返還を待ってもらう「返還期限猶予」があります。利用には申請と審査が必要です。今の支払いは軽くできますが、返さなくてよいお金に変わるわけではありません。

この記事で分かること

  • 月1万5,000円・2万円の返還額を減らす場合の計算
  • 減額と猶予で変わる、今の家計・返還期間・総額
  • 自分が確認する条件と、申請中の引き落とし・相談先

この記事は、2026年から全員の返還条件が変わるという話ではありません。一般的な呼び方の「返済」と、JASSOの制度名「返還」を併用しています。

次回分が払えない・すでに延滞している人は、先に相談先と確認メモへ進めます。

返済がきついときは「減額」と「猶予」を分けて考える

「返せないかもしれない」と感じたら、まず確認したいのが減額返還と返還期限猶予です。どちらもJASSOへ願い出て、審査を受ける制度です。

毎月の負担をどう変えるか
選択肢承認された期間の支払いその後
今の返還を続ける通常の月額を支払う予定どおりに返す
減額返還通常月額の2/3・1/2・1/3・1/4で返す支払うペースを落とした分、返還期間が延びる
返還期限猶予承認された期間の返還を待ってもらう猶予後に返還を再開し、終了時期も後ろへ延びる

表は左右にスクロールできます。

減らした月額なら生活を維持しながら返せる場合は、減額返還を確認します。減額後の金額でも難しい場合は、返還期限猶予の条件を確認する、という順序で考えられます。返還そのものの免除ではありません。

出典:JASSO「減額返還制度の概要」 / JASSO「返還期限猶予」 / JASSO「減額返還と返還期限猶予の違い」(確認日:2026年9月28日)

月額を自分で変更できるわけではありません

「来月から半額だけ口座に入れる」ことは、制度の利用になりません。申請・審査・適用開始の確認が必要です。返還が難しいと分かった段階で、公式窓口に相談してください。

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月1万5,000円の返済は、減額するといくらになる?

ここでは、現在すでに月賦返還で月1万5,000円を返している人について、各割合が12か月間適用された場合を比べます。制度の承認を受けたという仮定の計算で、利用できることを保証するものではありません。

月額15,000円に、各減額割合を適用する架空例
支払う割合毎月の返還額通常より少ない月額12か月の支払額
通常どおり15,000円—180,000円
2/310,000円5,000円120,000円
1/27,500円7,500円90,000円
1/35,000円10,000円60,000円
1/43,750円11,250円45,000円

表は左右にスクロールできます。

半額の例:15,000円 × 1/2 = 7,500円
12か月の差:7,500円 × 12 = 90,000円

毎月2万円を返している場合なら、1/2は月1万円、1/4は月5,000円です。上の例はいずれも1円未満の端数が出ない数字を使っています。自分の実際の月額・返還予定は、承認後の案内で確認してください。

出典:JASSO「減額返還制度」(確認日:2026年9月28日)

家計が月5,000円の赤字なら、半額でどう変わる?

次は家計の架空例です。手取り20万円から、奨学金以外の生活費と予定支出用の取り分け19万円を引くと、返還前に残るのは1万円。そこから奨学金を払います。

通常の月額15,000円−5,000円1万円 − 1万5,000円
半額の月額7,500円+2,500円1万円 − 7,500円
猶予が適用された月+10,000円1万円 − 0円

半額なら、この例の赤字は解消します。ただし残りは2,500円なので、収入の変動や予算に入れていない出費にも注意が必要です。通常どおり払っても生活費や予定支出を確保できる人は、急いで条件を変更せずに続ける選択もできます。

これは節約額や利益ではありません。

今払わなかった分は、後で返すことになります。また、この家計例の「手取り20万円」を、後述する制度の「税込年収」の判定にそのまま使うことはできません。

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1年間だけ減らす場合、完済までの期間・総額はどう変わる?

「半額にしたら、残りの返還期間が全部2倍になるの?」と不安になるかもしれません。どのくらいの期間、減額を利用するかを分けて考えると整理できます。

試算の条件|無利子・定額・月賦の架空モデル

比較開始時点の残額90万円、通常月額1万5,000円、残り60回。最初の12か月だけ半額、または猶予が承認され、その後は月1万5,000円に戻ると仮定します。利息・延滞金・追加の繰上返還・免除・保証料返戻はなし。税金・運用益なども含めません。

仕組みを説明するモデルで、特定の貸与額からJASSOが決める返還予定を再現したものではありません。所得連動返還や半年賦併用、第二種の個別返還予定には、そのまま使えません。

同じ残額90万円を、比較開始時点から返し終わるまで
比較する項目通常どおり最初の12か月だけ半額最初の12か月だけ猶予
最初の12か月の月額15,000円7,500円0円
最初の12か月の支払額180,000円90,000円0円
同じ収支なら手元に残る差基準+90,000円+180,000円
13か月目からの月額15,000円15,000円15,000円
完済までの期間60か月66か月72か月
通常より延びる期間—6か月12か月
今後の返還総額900,000円900,000円900,000円
制度の申請・審査今回の変更はなし必要必要

表は左右にスクロールできます。

半額の12か月で返す額:7,500円 × 12 = 90,000円
残額:900,000円 − 90,000円 = 810,000円
その後:810,000円 ÷ 15,000円 = 54か月
合計:12か月 + 54か月 = 66か月
同じ90万円を返す、3つの時間の使い方

上記の無利子モデル/横幅は期間に比例/最初の12か月だけ変更

通常どおり:60か月
月15,000円 × 60
半額を12か月:合計66か月
半額12月15,000円 × 54
猶予を12か月:合計72か月
猶予12月15,000円 × 60

今の支払いを軽くする分、返し終わる時期は後ろへ。このモデルでは、どれも総額90万円です。

第二種は、期間が延びると利息も増える?

第一種は無利子、第二種は有利子です。どちらを返しているかで、返還予定の内訳が異なります。

JASSOは、減額返還と返還期限猶予について、当初予定していた返還総額は変わらないと案内しています。減額返還では、第二種の利息総額も変わりません。「期間が延びるから、その分だけ通常の借入金利が積み増される」とは考えないでください。

ただし、上の90万円の表は無利子モデルです。第二種の内訳や、すでに生じている延滞金などまで、この表で算定したわけではありません。自分の返還予定と、延滞がある場合の取扱いをJASSOで確認します。

出典:JASSO「減額返還と返還期限猶予の違い」 / JASSO「減額返還制度」(確認日:2026年9月28日)

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自分も対象?年収だけで決めず、返還方式と延滞も確認する

ここでは、経済的に苦しい場合の主な確認点を整理します。収入の数字に収まるだけで、自動的に承認されるわけではありません。

経済困難の場合の基本的な収入・所得の目安
区分減額返還返還期限猶予
給与所得のみの人の年間収入(税込)400万円以下300万円以下
給与以外の所得を含む人の年間所得(必要経費等を引いた額)300万円以下200万円以下

表は左右にスクロールできます。

この表は扶養等による調整を入れていない基本の目安です。減額返還では、本人が扶養する子どもが2人なら給与収入500万円以下、3人以上なら600万円以下などの基準があり、扶養等の状況に応じた控除もあります。給与以外の所得や猶予の控除は、それぞれの公式案内で確認してください。

出典:JASSO「収入・所得金額の目安」 / JASSO「経済困難による返還期限猶予」(確認日:2026年9月28日)

減額返還は「延滞なし」「返還方式」にも条件がある

  • 願い出る時点と審査時点で、延滞していないこと。延滞を解消した後に願い出る方法はありますが、支払える見込みがない場合は、先に猶予について相談してください。
  • 第一種でも、所得連動返還方式は減額返還の対象外。自分の方式を確認し、利用できる手続きをJASSOへ相談します。
  • 口座振替の登録があり、月賦返還であること。月賦・半年賦併用の場合は月賦へ変更する必要があり、変更後の月額を基に減額します。
半年ごとの支払いもある人は、今の月額を単純に半分にしない

月賦へ変更すると、半年ごとに払っていた分も毎月の額へ組み込まれます。そのため、減額後の月額が従来の月額より必ず小さくなるとは限りません。前の試算は、最初から月賦返還のケースです。

出典:JASSO「減額返還制度」(確認日:2026年9月28日)

利用できる期間も、ずっと自動継続ではない

減額返還は1回の願い出につき12か月以内、通算15年まで。継続する場合も手続きが必要です。経済困難による一般の返還期限猶予は、原則として1年ごとに願い出て、通算10年までです。傷病など、通算年数の制限の扱いが異なる事由もあります。

出典:JASSO「減額返還制度の概要」 / JASSO「返還期限猶予の手続き・注意点」(確認日:2026年9月28日)

前年の収入は高くても、今年に入って失業・減収した人は、前年の数字だけで諦めず、該当する事由と証明書類を確認します。卒業して間もない人には「新卒等」の案内もありますが、新卒なら無条件に猶予されるという意味ではありません。

出典:JASSO「経済困難による減額返還の証明書」 / JASSO「経済困難による返還期限猶予」 / JASSO「新卒等の返還期限猶予」(確認日:2026年9月28日)

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申請したら、来月の引き落としから変わる?

申請した日と、適用される月は別です。希望した月から必ず変わるとは限りません。書類の不足や審査の進み方で、通常額の振替が行われる場合があります。

申請方法と時期を確認する場所
手続き確認すること
減額返還をオンラインで願い出る公式案内からスカラネット・パーソナルへ。「各種手続」の減額返還願を確認。オンラインの対象事由・条件に該当するかを見る
減額返還を書面で願い出る希望する開始月の前々月末までを目安に提出。オンラインとは案内が異なるため、使う方法の期限を確認
返還期限猶予を願い出る事由ごとの申請方法と証明書を確認。書面は開始希望月の3か月前から前々月末までが提出時期の案内
申請後受付状況、不備連絡、審査結果、承認された開始月・終了月、次回の振替額を確認

表は左右にスクロールできます。

オンラインの減額返還は、審査結果まで通常2週間程度という案内ですが、3週間以上かかる場合もあります。「2週間たてば引き落としが減る」という意味ではありません。開始月や継続申請の取扱いも、公式案内と結果通知を確認してください。

出典:JASSO「スカラネット・パーソナルによる減額返還願」 / JASSO「減額返還の願出時期」 / JASSO「返還期限猶予の手続き・注意点」(確認日:2026年9月28日)

何を用意する?必要書類は理由によって違う

経済困難なら、願出書などに加え、収入・所得を示す証明書が基本になります。マイナンバーによる情報取得で証明書の提出を省略できる場合もありますが、全員・全書類が不要になるわけではありません。

失業、卒業直後、今年の減収などは、案内や証明書が異なります。公式ページで自分の事情に合う項目を選び、必要書類の年度・対象期間まで確認しましょう。

出典:JASSO「経済困難による減額返還の証明書」 / JASSO「経済困難による返還期限猶予」 / JASSO「スカラネット・パーソナルによる減額返還願」(確認日:2026年9月28日)

申請中も、引き落としが止まるとは限りません

返還期限猶予は、審査中も口座振替や請求・督促が止まらないと案内されています。減額返還も審査中に通常額が振り替えられる場合があります。自己判断で口座を空にせず、次回分を用意できない場合は、その事情をJASSOへ伝えてください。

出典:JASSO「返還期限猶予の手続き・注意点」 / JASSO「減額返還の願出時期」(確認日:2026年9月28日)

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返済日が近い・すでに延滞しているときの相談先と確認メモ

すでに延滞がある場合、延滞したまま減額返還を利用することはできません。一方、返還期限猶予には、延滞している期間について事情を証明して願い出る手続きがあります。延滞したから相談できない、とは考えないでください。

過去の期間は年度ごとの証明書などが必要になることがあり、事情によって手続きが変わります。対象外の期間の支払いも難しい場合を含め、公式窓口で自分の状況を伝えてください。この記事だけで過去の延滞が解消されると判断しないようにします。

出典:JASSO「減額返還制度」 / JASSO「延滞している場合の返還期限猶予」(確認日:2026年9月28日)

JASSO 奨学金相談センター

0570-666-301
平日9時〜20時(土日祝日・年末年始を除く)。通話料がかかります。定額通話の対象外となるため、受付時間や別の電話番号は公式お問い合わせページで確認してください。

出典:JASSO「奨学金に関するお問い合わせ」(確認日:2026年9月28日)

相談前に、自分の資料から確認すること
確認項目見るもの・メモすること
奨学生番号・種類スカラネット・パーソナルや返還資料。第一種/第二種、複数借りていれば番号ごとに
返還方式・支払方法定額/所得連動、月賦/半年賦併用
次回の振替日・額、延滞の有無返還予定・通知・通帳。分からない部分は不明のまま相談事項に
収入が変わった時期と理由給与資料、退職・失業の資料、収入・所得証明の対象年
毎月無理なく払える額家賃・食費・医療費・予定支出等を確保した残り。月額だけでなく支払日までの現金も
制度を利用した履歴減額・猶予を使った期間。残りの利用可能期間も確認

表は左右にスクロールできます。

そのまま使える相談文

「毎月○円を返しています。○月から収入が減り、次回の○月○日の支払いが難しい状況です。延滞は○○です。月○円なら続けられそうですが、減額返還と猶予のどちらの条件を確認すればよいでしょうか。必要書類、適用できる月、申請中の振替について教えてください」

このメモは自分の手元で使うためのものです。奨学生番号や収入証明書などの個人情報を、当ブログのコメント欄に送る必要はありません。

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今日できる3ステップ|返せる額・条件・次回振替を確認する

  1. 次の返済日まで、現金が足りるかを確認する
    通帳・支払い予定を見て、生活に必要な支出を確保した後、いくら返せるかを書き出します。足りない見込みなら、相談を先延ばしにしないでください。
  2. 自分の方式と事情に合う制度を確認する
    減額後なら払えるか、それでも難しいかを整理。第一種・第二種、返還方式、延滞、収入減の時期をそろえて公式案内へ進みます。
  3. 申請し、適用月と次回の振替額を確かめる
    提出して終わりにせず、不備・審査結果・開始月を確認。承認された終了月もカレンダーに残し、継続が必要なら早めに手続きを確認します。

返済を続けたいのに、今の月額が重い。そのときは、我慢できるかだけで考えず、生活を維持できる月額と、利用できる制度の条件を照らし合わせられます。今日まず確認したいのは、次回の返済日・金額・その日までに使える現金です。

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この記事は、JASSOの公開資料を基にした制度案内と、条件を明記した架空の試算です。承認や個別の返還予定を保証するものではありません。大学・自治体・民間団体の奨学金や教育ローンは、それぞれの貸与元の制度を確認してください。アイキャッチはAI生成のイメージです。

この次に読むなら

Next Step Log運営者。会社員として働きながら、20〜30代の社会人に向けて、給料、税金、社会保険、貯金、資産形成、転職について、国税庁・日本年金機構・厚生労働省などの一次情報を確認して解説しています。

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