情報確認日:2026年10月27日(参考にしたハローワークの案内ページを確認)
今の仕事の経験を職務経歴書に書こうとして、「決まった業務の繰り返しで書くことがない」「目立つ実績がない」と手が止まっていませんか。
最初に必要なのは、華やかな成果を探すことではありません。担当した仕事と、その仕事で自分が取った行動を具体的にすることです。
この記事では、事務・営業・販売・製造の例文を使い、毎日の仕事を応募先に伝わる経験に変える手順を紹介します。最後には、数字の実績がなくても使える自己PRの組み立て方をまとめました。
- 担当業務から、職務経歴書に書く材料を見つける
- 事務・営業・販売・製造の4つの職種別例文を、自分の経験に合わせて書き換える
- 異職種への応募で伝える自己PRを組み立てる
以下の例文はすべて説明のための架空の例です。筆者の実績や採用成功事例ではありません。経験していない業務や成果は記載せず、自分の事実に置き換えてください。
01 「書くことがない」と感じたら、業務名を分解する
「事務を担当しました」「営業をしていました」だけでは、どんな仕事ができるのか伝わりにくいものです。まずは、普段の仕事を対象・手順・確認・報告の4つに分けてみましょう。
事務として請求書の処理を担当。
毎月の請求書発行を担当。受注データと金額・宛先を照合してから発行し、内容に迷う取引は営業担当者に確認してから処理した。
実績の数字を足していなくても、担当業務と判断の範囲が見えるようになりました。ここに、扱った書類や商品、使ったシステム、担当期間を加えると、さらに具体的になります。
反対に、補助として関わった仕事を「管理全般」と書くと、面接で説明しづらくなります。一人で担当したことと、指導を受けて行ったことを分けるのがポイントです。
02 最初に埋めたい、経験の棚卸し5項目
文章を整える前に、次の質問に箇条書きで答えてみてください。今は短いメモで十分です。
- 何を扱ったか:商品、サービス、書類、顧客、設備など。
- 何を担当したか:入力、照合、提案、接客、在庫管理、製造、点検など。
- 何を使ったか:Excelなどの業務ソフト、社内システム、レジ・在庫システム、機械や工具。
- 何に注意したか:正確さ、納期、顧客対応、品質、引継ぎ、記録。
- どう行動したか:照合した、報告した、手順を確認した、教えたなど。
数字を使うなら、確認できる担当期間、処理件数、担当顧客数、対応件数などを選びます。売上や件数を書く場合は、部署や店舗全体の数字なのか自分の担当分なのかも区別しましょう。
「売上を大幅に伸ばした」「ミスをゼロにした」といった成果は、記録で確認できる場合に書きます。確認できなければ、実際に続けていた確認方法や報告手順を説明してください。取引先名や顧客情報、社外に出せない社内資料などは記載しません。
03 職務経歴書は、この順番で書く
応募先に指定の様式がある場合は、そちらを優先します。指定がなければ、まず次の構成で下書きを作ると整理しやすくなります。
- 職務要約:勤務期間、担当業務、主な役割を短くまとめる。
- 職務経歴:会社名、在籍期間、雇用形態、所属と業務内容。
- 活かせる経験・スキル:応募先の業務と関係する経験。
- 資格:取得済みの資格名と取得年月。
- 自己PR:強み、その根拠となる行動、応募先での活かし方。
ハローワーク相模原の応募書類案内でも、応募先の企業や仕事内容に合わせて、伝える情報を見やすくまとめることが案内されています。長く書くことより、相手が知りたい経験を見つけやすくすることを意識しましょう。参考:ハローワーク相模原「応募書類作成について」
職務要約のひな形
[会社名]に[在籍期間]勤務し、[部署・担当領域]で[主な業務]を担当してきました。[使用したツール・システムなど]を用い、[確認・記録・報告・顧客対応などの具体的な対応]を行っています。
研修中や経験が浅い場合は、その範囲が分かるように書きます。「指導者の確認のもとで請求書の照合を担当」のように、現在できることを示せば構いません。学習中の資格は取得済み資格と分け、合格と誤解されない表記にしましょう。
04 職種別の例文|事務・営業・販売・製造
自分の仕事に近い例から読み、実際に行った部分だけを使ってください。いずれも説明のための架空の例です。文章を立派に見せるために、担当範囲を広げる必要はありません。
例文1:事務(請求書処理)
請求書の作成・発行を担当(月[ ]件程度)。発行前に受注データと金額・宛先を照合し、もう一人の担当者によるダブルチェックを受けてから送付する手順を守った。内容に迷う取引は営業担当者に確認し、自己判断で修正しないようにした。
書き換える部分:扱った書類、処理件数、照合の手順、確認先。件数は自分の記録で確認できる場合だけ入れます。「データ入力」だけで終わらず、ミスを防ぐために何をしていたかを書きます。
例文2:営業(既存顧客への提案)
法人顧客[ ]社を担当し、定期訪問と提案を行った。訪問前に過去の購入履歴と問い合わせ内容を確認し、顧客ごとの課題に合わせて提案資料を作成した。商談の内容は当日中に社内システムへ記録し、上司や関係部署と共有した。
書き換える部分:担当顧客数や業界、提案前の準備、記録・共有の方法。売上や目標達成率は、自分の担当分として確認できる場合だけ書きましょう。
例文3:販売・接客(在庫管理と接客)
店舗で接客・レジ業務と担当売場の在庫管理を担当。売れ行きと在庫数を確認して発注担当者へ補充の必要を伝え、品切れしやすい商品は陳列場所の見直しを提案した。答えられない問い合わせは推測で案内せず、先輩スタッフに確認してから対応した。
書き換える部分:扱った商品、在庫の確認方法、接客で気をつけたこと。提案が採用されたかどうかと、自分が提案したことは分けて書きます。
例文4:製造(検査・品質確認)
製品の外観検査および測定器を用いた寸法確認を担当。検査基準と照合して結果を記録し、基準を外れた製品は所定の手順で区分した。判断に迷う場合は独断で処理せず責任者へ確認し、交替時には未処理品の状況を次の担当者へ引き継いだ。
書き換える部分:検査対象、実際に使った測定器、記録方法、判断権限。検査経験があることと、品質管理部門の業務全般を担当できることは分けて説明しましょう。
05 実績の数字がなくても書ける自己PR
「責任感があります」「真面目です」だけでは、自分らしさが伝わりにくくなります。強み → 実際の行動 → 応募先での活かし方の順にすると、経験を根拠にした文章になります。
私の強みは、不明点をそのままにせず確認し、必要な情報を共有することです。請求書の処理では、内容に迷う取引を営業担当者に確認したうえで処理し、引継ぎの際には未確認の項目を次の担当者に伝えていました。入社後も業務手順を正確に理解し、確認と報告を通じて仕事を着実に進めたいと考えています。
この例に、自分が実際に困った場面や、そのときの対応を1つ加えてみましょう。営業なら顧客への対応、販売なら接客の場面など、自分の職種に置き換えて構いません。面接で「どんな場面でしたか」と聞かれても説明できる内容にすることが大切です。
異職種に応募するなら、最後の一文を変える
すべての応募先に同じ文章を送る前に、求人票の業務内容と見比べます。例えば、入力・照合業務のある事務職なら記録や確認の経験、顧客対応のある職種なら接客や提案の経験、調整業務のある職種なら引継ぎや連絡の経験を中心に説明できます。
ただし、それだけで必要なスキルを満たすとは限りません。パソコン操作や専門知識など、求人が求める条件は別に確認し、足りない部分は現在の学習状況とあわせて正直に伝えましょう。
06 提出前に確認したい5つのこと
- 「やりました」だけになっていないか:対象・方法・自分の担当範囲が分かるか。
- 成果を大きく見せていないか:チームの成果と自分の行動を区別しているか。
- 専門用語ばかりではないか:社内だけで通じる名称に短い説明を添えたか。
- 応募先との接点があるか:求人票にある業務と関係する経験を読み取りやすくしたか。
- 基本情報は一致しているか:在籍期間、会社名、資格名などが履歴書と揃っているか。
迷う部分は、一人で完成させようとせず相談する方法もあります。エージェントに依頼するなら「この経験は、応募先のどの業務とつながりますか」と聞くと、修正の意図が分かります。支援内容はサービスごとに確認してください。
ハローワークにも応募書類の作成支援があります。利用方法や予約の要否は、お近くの窓口で確認できます。参考:ハローワークのサービス案内
よくある質問
今の会社での経験が半年程度でも書ける?
在籍期間を正確に記載し、その期間に担当した業務や習得した手順を整理できます。研修と独立して担当した業務を分けると、経験の範囲が伝わります。短い期間を大きく見せる必要はありません。
改善実績やリーダー経験がない場合は?
確認、記録、引継ぎ、顧客への対応、ミスや異常に気づいたときの報告など、日々の業務で取った具体的な行動を書いてください。「指示に従った」から一歩進めて、何を確認して仕事を進めたかを思い出してみましょう。
例文はそのままコピーしていい?
文章の組み立て方は使えますが、内容は自分の経験に置き換えてください。実際に行っていない業務や指導の経験を書くと、面接での説明と食い違ってしまいます。
何を担当したか。何に注意したか。どう対応したか。
この3行が、職務経歴書の最初の材料になります。「自分には何もない」と結論を出す前に、毎日の仕事を一つずつ言葉にしてみてください。
そのまま書き込める|職務経歴書の下書きテンプレート
以下をコピーし、角括弧の部分を自分の事実に置き換えてください。まずは1つの業務だけで構いません。「一人で担当」「指導のもとで担当」「補助」の区別を残すと、担当範囲が伝わります。
架空例:「データを入力した」→「指導者の確認のもとで受注データを社内システムへ入力し、注文書との照合を担当。判断できない値は担当者へ確認した」。これは説明のための架空の例です。そのまま自分の実績として使わず、実際に担当した部分だけに置き換えます。
完成後は、①担当範囲が正確か、②面接で具体的に説明できるか、③求人の条件との接点があるかを確認してください。会社の非公開資料・顧客名・社内の機密情報は書き込まないでください。
この記入欄には送信・保存機能はありません。作業結果を自分の端末へコピーしてからページを閉じてください。テンプレート追加:2026年10月10日。
本記事は書類作成の一般的な整理方法です。採用結果を保証するものではありません。
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